目の前でお客さんの視線と動線と反応を見た
2022/08/28
今回の話は私がDTPデザイナーとして、
超勉強になったことをシェアします。
自分がデザインしたブランド、POP。
目の前の見込み客がどういう視点を持ち
どこを見ているのか。
また、見たものにどう反応したのか、
目の動線はどこに行き着き、最終的に
どんな決断を下したか?(買ったのか)
それを目の前で私は体験しながら
その場その場で修正を加えました。
まさにアジャイル!
つまり、商品を販売するための
販促(はんそく)としてのデザインではなく、
商品を収益モデルも含めた
販売すること自体のデザインを
体験させてもらえたのです。
みかん販売がはじまるッ!
11/15から福生のうちのお店で
みかんの販売がはじまりました。
みかん販売は客足がかなり増加します。
たくさんのお客さんから、
「15日の販売を待っていたんだよ!」
と言って下さりました。
またさらに最近テレビで
みかんの特集もやっていたらしく、
「食後にみかんを食べると血糖値がさがる」とか
「1日3個食べるといい」等
お客さんが言ってました。
新しい農家さんも参戦!ブランドも一緒に考える
そしてこのタイミングに合わせて農家さんから
直接、野菜が入荷され、一緒に販売します。
いつもは八王子高原屋さんの定番のお野菜と
今年から、新しい農家さんも加わりました。
今年の8月から農家をはじめたばかりの
桐八ファームさんの小松菜。
うちの店長がこだわったのが鮮度。
「朝とってきてください!」ということで
朝採りの新鮮小松菜を並べました。
そしてこんなPOPを作りました。
商品のPOPと、ブランドのPOPですね。
それをこんなふうに並べました。
ちなみにいいね!やリツイートのご協力よろしくお願いします(笑)
\今朝採り! 生こまつな/
やおぶーからのお知らせ①
地場生野菜、今朝採れた小松菜!
10株 150円で販売中!
今年8月から農家をはじめた
農家1年生の桐八ファームさん!入荷しすぎたのでみんな買いに来て!(笑)#野菜 #小松菜 #こまつな pic.twitter.com/2Do2bEfXPU
— パソコンショップ PC-Boh (@pcboh) 2017年11月15日
目の前でお客さんの視線と動線と反応を見た
小松菜は今回、現場から持ってきた感を
より魅せるために店長は泥付きにしました。
お客さんの目の前で泥を払って、10株束ねて、
ビニールに入れて渡す…そういうやり方をしました。
ただ持ってきた量が想定の4倍近くでした。
これは驚きました。ただ農家さんも1年生ですし、
はじめて、この場所で売るわけですから、
よくわかなかったと思います。
今回、こちらは新鮮さが売りだったもので、
なんとしても今日中に売り切りたい!
そういう思いはありました。
私も泥にまみれて、お客さんに直に販売し
また、小松菜もすすめてみました。
お客さんはみかんを買いに来ているので、
小松菜を見る時間は一瞬です。
そもそも興味がないですね。
そこでわかったのですが、
ニーズがない状況で、目に止めてもらうのに
ブランドを示すPOPはまったく視界にはいらない。
背景や景色に同化してしまうことですね。
そんなお客さんの表情を見て、そして視線を追いました。
しかし、会話の中で
「実は今年8月に農家はじめたばっかりなんです」
「地元の農家を応援しようと思って」
「今回いっぱい持ってきすぎちゃったんで…協力おねがいしまーす 」
なんて言うと、かなり買ってくれました(笑)
これ、目からの情報と+耳からの情報はまた違った効果が
得られるのかもしれません。
やはり目の前で言葉で、情報を伝えるのは
本当に効果があるなと思いました。
「なるほど、そこまで聞いちゃ、買わないわけには行かないね」
そんなことも言って買ってくれるお客さんもいました。
そして、POPは補助的な効果としては、抜群だなと思いました。
「だから農家いちねんせい、なんですよ!」みたいな感じに。
その時ですね、わたし目からウロコでした。
もちろん、この事例は限定された条件と環境ですが
チラシ、POP、WEBも含めて
補助なんだ…そして、代行作業なんだ…と。
詳細は、以下のツイートでまとめました。
企画、制作、ローンチ…
ユーザーからの反応を得るまで
わずか30分!って野菜のPOPの話じゃん。
と、侮ることなかれ。朝、野菜を入荷。
一番の価値を汲み取って
言語化し、その場で
POPをデザイン作成。目の前でPOPを見て
高次情報処理をした
お客さんの脳が
購買行動を決定する。 pic.twitter.com/AzLpTxqqfX— 島良一@デザイナー (@shimaryoichi) 2017年11月18日
たまたま、生産者の
農家さんがいらっしゃり、
目の前でお客さんに
作物の価値を語ってました。1.バックストーリー
2.なぜこの野菜をかわなければいけないかの価値
3.このように食べてると美味しい、という未来の提案
4.生産者の熱意と、人格(誰から買うか)これが目の前で行われていました。 pic.twitter.com/AadDXpWNML
— 島良一@デザイナー (@shimaryoichi) 2017年11月18日
世の中デザインに関して
色々な理論やノウハウがある。メーカー開発者自身による接客が
熱と、ストーリーと、人柄を
ライブで伝える究極の売り方。野菜を売る一番のやり方は
目の前で農家さんが語ること。デザインはあくまでも
その代行作業なんだと
あらためて思い知った。 pic.twitter.com/0fPghzyF3o— 島良一@デザイナー (@shimaryoichi) 2017年11月18日
結果的に小松菜は、21.5キロ中20キロ近く
販売することができました!
今回はこの辺で。
勢いでつくった、おもしろPOPは
次回の記事で公開しますね!
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